あたたかいお風呂に入ることにより血行がなり、それによって多くの効能が得られます。
体が温まることにより血管(特に抹消血管)が広がることで新陳代謝が高まり、体内の不要物の排泄を促します。
温度の高いお風呂(42℃以上)は、緊張、興奮の自律神経「交感神経」が優位に立ち、しっかりと目が覚めた状態となります。
一方、ぬるめのお風呂(37〜40℃)は、気持ちを鎮める働きをするリラックスの自律神経 「副交感神経」が優位に立ち、落ち着いた気分になります。
なお、日本人がもっとも気持ちの良いと感じる温度は「42℃」です。
お風呂に入ることにより全身に圧力(水圧)がかかり、内臓が刺激され、内臓運動となります。
また脚には全血液量の約三分の一が集まり、この血液が心臓に送り返されるため「脚は第二の心臓」と言われることがあります。
この脚の血液は、陸上では、重力が邪魔をして血液が心臓まで上がりにくくなります。
ところが、入浴すると、水圧で血管が細くなり、血液が心臓に向かって押し上げられます(ポンプアップ効果)。
その結果、血液やリンパ液の循環も活発になっていくのです。
なお、全身浴では水圧により心臓への負担が大きいのですが、半身浴や足浴では水圧が減少するので、心臓への負担が少なくなります。
お風呂に首まで浸かると、体重は約十分の一になり、体を自由に動かせるようになります。
体が軽くなった感覚により筋肉が緩みリラックスした状態になります。
また、体の各部分を早く動かすと、水の抵抗力が加わり筋力の強化になります。
これを利用して筋力の弱った人や運動機能の低下した人のリハビリテーションにも利用されます。
体内に取り込むことの出来る炭酸ガスが、高濃度(市販の20倍)溶け込んでおり、 皮膚吸収により体内に入った炭酸ガスは血管の拡張作用を起こし末梢血管を拡げることで、 血圧を下げ血流量を増やします。 ヨーロッパのクワハウスや医療機関で古くからの伝統医療として使用されてきたその性質は、 高血圧・糖尿病・心臓病・閉塞性動脈硬化症に効果を上げ、 アテネ五輪や国立科学スポーツセンターでは 選手の疲労回復やリハビリテーションに使用され、効果を上げています。
ラベンダーやハーブなどの薬湯は体を芯から暖めてくれるだけでなく、 その香りにより、リラックス効果も期待できます。 入浴効果 肩こり、神経痛、腰痛、しもやけ、痔、冷え症、荒れ症、打ち身
血の流れの折り返し点である足を温めることによって、温かい血が全身を駆けめぐります。
全身浴とほぼ同じ効果が得られるということです。
また足湯は免疫力をアップさせるということが科学的に証明されています。
約20分足湯につかれば全身が温まり、新陳代謝が高まり効果的です。
流水の抵抗は空気中の約15倍程度と考えられますので、 1周歩行すると150m程度のカロリー消費が予測されます。 腰や膝に障害のある方も負担を掛けずに運動でき、 また水圧や波動による筋肉への刺激もさることながら、 喘息や呼吸器系の疾患のリハビリテーションにも最適と思われます。